すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  箴言  >  2012年9月19日祈祷会「箴言7:1−27、父の諭し(九)」
−箴言7:1−5「わが子よ、わたしの言うことを守り、戒めを心に納めよ。戒めを守って、命を得よ。わたしの教えを瞳のように守れ。それをあなたの指に結び、心の中の板に書記せ。知恵に『あなたはわたしの姉妹』と言い、分別に『わたしの友』と呼びかけよ。それはあなたをよその女から、滑らかに話す異邦の女から守ってくれる。」
・瞳はカメラの絞りのように目に入る光を調節し、網膜に実像を映し出します。光は瞳を通して来るので、瞳がなければただ暗闇があるだけです。そして知恵を自分の姉妹、友のように愛しなさいと教えています。また知恵を指に結び、心の板に書き記して、知恵を片時も身辺から離さないようにとも教えています。申命記も同じことを教えています。
−申命記6:8−9「更に、これをしるしとして自分の手に結び、覚えとして額につけ、あなたの家の戸口にも柱にも門にも書き記しなさい。」
−箴言7:6−12「わたしが家の窓から、格子を通して外を眺めていると、浅はかな者らが見えたが、中に一人、意志の弱そうな若者がいるのに気づいた。通りを過ぎ、女の家の角に来ると、そちらに向かって歩いて行った。日暮れと時の薄闇の中を、夜半の闇に向かって。見よ、女が彼を迎える。遊女になりきった。本心を見せない女。騒々しく、わがままで、自分の家に足の落ち着くことがない。街に出たり、広場に行ったり、あちこちの角で待ち構えている。」
・自宅から通りを眺めているうちに、いつの間にか、家の窓を抜け出て、まるで当の若者を尾行しているような生々しい描写に変わってゆきます。
−箴言7:13−20「彼女は若者をつかまえると接吻し、厚かましくも、こう言った。『和解の献げ物をする義務があったのですが、今日は満願の供え物も済ませました。それで、お迎えに出たのです。あなたのお顔を捜し求めて、やっと会えました。』」
・和解の献げ物は、牛、羊、山羊のいずれかを選び、動物の頭に手を置き聖別の後、これを屠り脂肪と血は祭壇で完全に焼き尽します。(レビ3:1−17)和解の献げ物を満願の献げ物とする場合は献げた日に残りを食べ、そのまた残りを翌日食べることができます。ただし、三日目に残ったものは焼き捨てねばならなりません。もし三日たった残りを食べたなら、献げ物は神に受け入れられません。(レビ7:16−18)食物を分けあうことで神と人の和解が成り立つのです。この女は「和解の献げ物をする義務があったのですが、今日は満願の供え物を済ませました。」と言っているので、女の家には和解の献げものの残りがあるはずです。彼女は献げ物の残りを一緒に食べようと若者を誘っているのです。
−箴言7:16−18「『寝床には敷物を敷きました。エジプトの色糸で織った布を。床にはミルラの香りをまきました。アロエやシナモンも。さあ、愛しあって楽しみ、朝まで愛を交わして楽しみましょう。』」
・女の誘惑(7:13−20)を「よその女の唇は蜜を滴らせ、その口は油より滑らかだ。」(5:3)と言っています。その誘惑の手口がここで明かされています。エジプトの織物は当時では高級品でした。現在発見されている、世界最古とされる織物は、紀元前3190年頃のエジプト第一王朝ドゥジエ−ル王の遺品で、経糸60本緯糸48本で織られており、現代の基準に劣らない緻密なものです。ミルラは東方の三博士が幼子イエスに献げたとされる没薬として知られている香木です。ミルラ、アロエ、シナモンは当時の高級な香料です。すべてあなたのための支度という甘い言葉。これが女の唇から滴る蜜なのです。
−箴言7:19−20「『夫は家にいないのです。遠くへ旅立ちました。手に銀貨の袋を持って行きましたから、満月になるまで帰らないでしょう。』」
・この女は人妻で夫の留守中、若者を誘惑しての不倫でした。夫がいつ出かけたか不明ですが、満月が過ぎ、次の満月までだとしたら,およそ一ヶ月夫が留守ということです。
−箴言7:21−23「彼女に説き伏せられ、滑らかな唇に惑わされて、たちまち、彼は女に従った。まるで屠り場に行く雄牛だ。足に輪をつけられ、無知な者への教訓となって。やがて、矢が肝臓を貫くであろう。彼は罠にかかる鳥よりもたやすく、自分の欲望の罠にかかったことを知らない。」
・矢が心臓を貫けばひとおもいに死ねるのに、肝臓では多分苦しみながら死ぬでしょう。
−箴言7:24−27「それゆえ、子らよ、わたしに聞き従い、わたしの口の言葉に耳を傾けよ。あなたの心を彼女への道に通わすな。彼女の道に迷いこむな。彼女は数多くの男を傷つけ倒し、殺された男の数はおびただしい。彼女の家は陰府への道、死の部屋へ下る。」
・わたしの諭しを聞いて彼女に近づくのをやめなさい。何人もの男が彼女のせいで一生を台無しにしている、彼女の家は地獄へ通じているのだからと諭しています。
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