すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  詩編  >  2012年7月4日祈祷会(詩編149編「新しい歌を主に向かって歌え」)
・148編は詩のスケ−ルを広大な宇宙にまで広げましたが、149編では詩の世界を絞りこみイスラエルの民に焦点を合わせています。
−149:1-3「ハレルヤ。新しい歌を主に向かって歌え。主の慈しみに生きる人の集いで賛美の歌をうたえ。イスラエルはその造り主によって喜び祝い、シオンの子らはその王によって喜び躍れ。踊りをささげて御名を賛美し、太鼓や竪琴を奏でてほめ歌をうたえ。」
・1-3節は主を王とあがめ、詩編96、98編と同様に、この149編も「新しい歌を主に向かって歌え」と呼びかけから始まります。主は造り主であると共に、統治をされ、主の統治によってイスラエルの民は「主の慈しみに生きる人の集い」「シオンの子ら」「御自分の民」「(神の前に)へり下った人」と聖別されています。心から湧き起こる主への賛美はいつも新鮮な歌となり、新しい歌となります。そして主に向かって「新しい歌を歌える人」は「新しい人生を体験する人」となるのです。イエスは「人は、新たに生まれなければ神の国を見ることはできない」とニコデモに教えています。
−ヨハネ3:2-7「ニコデモが「ある夜、イエスのもとに来て言った。『ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。』イエスは答えて言われた。『はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。』ニコデモは言った。『年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。』イエスはお答えになった。『はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。「あなたがたは新たに生まれねばならない。」とあなたに言ったことに驚いてはならない。』」
−149:4-6「主は御自分の民を喜び、貧しい人を救いの輝きで装われる。主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み、伏していても喜びの声をあげる。口には神をあがめる歌あり、手には両刃の剣をもつ。」
・「御自分(神)の民」は今では全人類をさしますが、この詩によると、昔のユダヤ人は「御自分(神)の民」は、イスラエルの民だけが神の民だと考えていたようです。「両刃の剣」は、人を斬ることはできるが、使い方を誤れば自分自身を傷つけます。このことから両刃の剣は、一方では役立つが他方では害を与えるもののたとえにされています。従ってこのたとえは一方では神への賛美、他方では周囲の敵への報復という両面の働きを表します。
−149:7-9「国々に報復し、諸国の民を懲らしめ、王たちを鎖につなぎ、君候に鉄の枷をはめ、定められた裁きをする。これは、主の慈しみに生きる人の光栄。ハレルヤ。」
・149:7-9節は報復を光栄としています。紀元前722年「北イスラエル王国がアッシリア王国に滅ぼされ、エフライム族が中心のイスラエル10支族は捕囚となり、消息を断ち、紀元前587年には「南ユダ王国」が滅ぼされユダ族中心のイスラエル2支族が捕囚となり、「ソロモン神殿」が破壊されました。彼らが捕囚の屈辱から報復を考えたとしても不思議ではありません。詩編94編も同様に報復の詩になっています。
−詩編94:1-2、22-23「主よ、報復の神として、報復の神として顕現し、全地の裁き手として立ち上がり、誇る者を罰っしてください。―――主は必ずわたしのための砦の塔となり、わたしの神は避けどころとなり、岩となってくださいます。彼らの悪に報い、苦難をもたらす彼らを、滅ぼし尽してください。わたしたちの神、主よ、彼らを滅ぼし尽してください。」
・彼らの報復は自ら手をくだすのではなく、神の御手に報復を委ねています。パウロは、報復よりも、もっと価値ある「神の武具を身に着けよ」と言っています。
−エフェソ6:10-18「最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、平和の福音を告げる準備を履物としなさい。なおその上に、信仰を盾として取りなさい。それによって、悪い者の火の矢をことごとく消すことができるのです。また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、神の言葉を取りなさい。どのような時にも、「霊」に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者たちのために、絶えず目を覚まして、根気よく祈り続けなさい。」
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