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トップ  >  詩編  >  2012年6月6日祈祷会(詩編145編「主よあなたの御名をたたえます」)
・145編は「アルファべットによる詩」です。日本語訳ではまったく分かりませんが、記憶しやすいようヘブル語のアルファベット順に詩を並べてあります。日本の「いろは歌」のように並んでいると思えばよいでしょう。アルファベット詩には教訓的なものが多いのですが、145編には教訓は少なく、全編が神の賛美です。
−145:1-3「賛美。ダビデの詩。わたしの王、神よ、あなたをあがめ、世々限りなく御名をたたえます。絶えることなくあなたをたたえ、世々限りなく御名を賛美します。大いなる主、限りなく賛美される主、大きな御業は究めることもできません。」
・1節の「わたしの神、王よ」という呼びかけは、他の詩編にはみられません。145編だけにみられる特徴です。天地の全てを創り統べたもう神を王の王と崇め讃えています。
−145:4-7「人々が世々に御業を誉めたたえ、力強い御業を告げ知らせますように。あなたの輝き、栄光と威光、驚くべき御業の数々をわたしは歌います。人々が恐るべき御力について語りますように。大きな御業についてわたしは数え上げまず。人々が深い御恵みを語り継いで記念とし、救いの御業を喜び歌いますように。」
・神がエジプトから民を救い出されことで、イスラエルは成りました。だから彼らイスラエルの民は出エジプトの御業を忘れることはなく、事ある毎に語り継いでゆきます。彼らにとって神の御業はそれだけではなく、数えても、数えても、数え尽せないのです。
−145:8-9「主は恵みに富み、憐れみ深く、忍耐強く、慈しみに満ちておられます。主はすべてのものに恵みを与え、造られたすべてを憐れんでくださいます。」
・8-9節は出エジプト記の引用と言われています。だとすると、罪の裁きの部分を8-9節では省いていることになります。そうでしょうか。
−出エジプト34:6-7「今、わが主の力を大いに現わしてください。あなたはこう約束されました。『主は忍耐強く、慈しみに満ち、罪と背きを赦す方。しかし、罰すべき者を罰せずにはおかれず、父母の罪を子孫に三代、四代までも問われる方である』と。どうか、あなたの大きな慈しみのゆえに、また、エジプトからここに至るまで、この民を赦してこられたように、この民の罪を赦してください。」
・罪の裁きの部分を、ただ省いたのではありません。145編8-9節も出エジプト34:6-7も、ひたすら神の憐れみに訴え、罪の赦しを求める祈りの言葉に変えているのです。この罪からの解放を、イエスは実現したのです。
−ヨハネ9:1-3「イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。弟子たちがイエスに尋ねた。『ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。』イエスはお答えになった。『本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもでもない。神の御業がこの人に現れるためである。』」
・この弟子達の言葉は、暗い旧約の時代を表し、イエスの言葉は明るい新約の時代を表しています。イエスは神と人の仲介者となり、罪の束縛から人を解放したのです。
−145:10-13「主よ、造られたものがすべて、あなたに感謝し、あなたの慈しみ生きる人があなたをたたえ、あなたの主権の栄光を告げ、力強い御業について語りますように。その力強い御業と栄光を、主権の輝きを、人の子らに示しますように。あなたの主権はとこしえの主権、あなたの統治は代々に。」
・10-13節で三度語られる神の主権はイザヤ書で述べられています。
−イザヤ9:6-7「主権はその方にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる、その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今より、とこしえまで、万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。」(口語訳)
・神の救済は弱く、倒れている人々にも及びます。
−145:14-16「主は、倒れようとする人をひとりひとり支え、うずくまっている人を起こしてくださいます。ものみながあなたに目を注いで待ち望むと、あなたはときに応じて食べ物をくださいます。すべて命あるものに向かって御手を開き、望みを満足させてくださいます。」
・四つのタイプの人、主を呼ぶ人、主を畏れる人、主を愛する人、主に逆らう者へ語られ、全編を結ぶ賛美で終わります。
−145:17-21「主の道はことごとく正しく、御業は慈しみを示しています。主を呼ぶ人すべてに近くいまし、まことをもって呼ぶ人すべてに近くいまし、主を畏れる人々の望みをかなえ、叫びを聞いて救ってくださいます。主を愛する人々は主に守られ、主に逆らう者はことごとく滅ぼされます。わたしの口は主を賛美します。すべて肉なる者は、世々限りなく聖なる御名を賛美します。」
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