すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  ホセア書  >  2012年4月26日祈祷会(ホセア12章、イスラエルよ、立ち返れ)
1.偶像礼拝の罪を悔いよ

・イスラエルの罪の原点は偶像礼拝であった。彼らは約束の地に入ると、カナンの豊穣神バアルに惹かれて行く。偶像礼拝とは神を神とせず、自分の欲望(もっと豊かに、もっと幸福に)を神格化して拝むことである。ホセア時代のバアル礼拝がそうであったし、現代日本のご利益信仰もそうである。しかし偶像は国を守る力を持たない。そのため彼らはある時にはアッシリアに、次の時にはエジプトに頼って国を守ろうとした。
-ホセア12:1-2「エフライムは偽りをもって、イスラエルの家は欺きをもって、私を取り巻いた。ユダはいまだに神から離れてさまよい、偶像を聖なるものとして信頼している。エフライムは風の牧者となり、一日中、熱風を追って歩く。欺瞞と暴虐を重ね、アッシリアと契約を結び、油をエジプトへ貢ぐ」。
・主なる神はイスラエルの出発点に戻って彼らを告発される。彼らの祖ヤコブは兄の踵をつかんで生まれ、兄を騙して長子権を奪い取った(創25:26)。長じては神と争って正しさを主張した。そのヤコブを神は顧み、イスラエルとしてご自分の民とされた。「イスラエルよ、この神の慈愛を思い起こせ、悔い改めよ、神に立ち返れ」とホセアは叫ぶ。
-ホセア12:3-7「主はユダ(ヤコブ)を告発される。ヤコブをその歩みにしたがって罰し、その悪い行いに報いられる。ヤコブは母の胎にいたときから、兄のかかとをつかみ、力を尽くして神と争った。神の使いと争って勝ち、泣いて恵みを乞うた。神はベテルで彼を見いだし、そこで彼と語られた。主こそ万軍の神、その御名は主と唱えられる。神のもとに立ち帰れ。愛と正義を保ち、常にあなたの神を待ち望め」。

2.そして主に立ち返れ

・主に立ち返るとは、主がそうであられるように「愛と正義」の生き方に立ち返ることだ。カナン人の商人のように欺きの秤を用いることを止めよ。不正な蓄財を行うな。それはあなたを豊かにする生き方ではないことを悟れ。
-ホセア12:8-9「商人は欺きの秤を手にし、搾取を愛する。エフライムは言う『私は豊かになり、富を得た。この財産がすべて罪と悪とで積み上げられたとはだれも気づくまい』」。
・人間にとって本当の豊かさは多くの富を持つことではない。神の前に豊かになること、神の前の平安こそ本当の豊かさであることをイエスも「愚かな金持ちの例え」を通して示された。
-ルカ12:16-21「ある金持ちの畑が豊作だった。 金持ちは『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、やがて言った『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と』。しかし神は『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ」。
・イスラエルはエジプトから荒野に導かれた。荒野には食べ物も水もなかったが、神はイスラエルの民を40年間養われた。もう一度、荒野に戻れ。カナンの地を出て、捕囚となり、荒野での幕屋生活に戻れ。国の滅亡を通してもう一度学べと主は言われるとホセアは伝える。
-ホセア12:10-11「私こそあなたの神、主。エジプトの地からあなたを導き上った。私は再びあなたを天幕に住まわせる、私があなたと共にあった日々のように。私は預言者たちに言葉を伝え、多くの幻を示し、預言者たちによってたとえを示した」。
・イスラエルが最初に王を立てたギレアドの罪、イスラエルが偶像を祭って拝んだギルガルの罪を悔いよ。何故ならば王は国を統治することが出来ず、偶像は国を守ることはできないからだとホセアは言う。
-ホセア12:12「ギレアドには忌むべきものがある。まことにそれらはむなしい。ギルガルでは雄牛に犠牲をささげている。その祭壇は畑の畝に積まれた石塚にすぎない」。
・もう一度出エジプトの原点に戻れ。荒野での契約こそ、あなたの富と力の源泉なのだ。
-ホセア12:14「主は一人の預言者によって、イスラエルをエジプトから導き上らせ、預言者によって彼らを守られた」。
・出エジプトこそイスラエル信仰の原点である。福音書記者マタイはホセア11:1を引用して、イエスがヘロデの迫害を避けてエジプトに逃れ、そこから引き出されたと主張する。イエスこそ新しいモーセだとマタイは信じている。
-マタイ2:13-15「占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った『起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、私が告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている』。ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、『私は、エジプトから私の子を呼び出した』と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
-ホセア11:1「私はイスラエルの幼い時、これを愛した。私はわが子をエジプトから呼び出した」。
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