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トップ  >  イザヤ書  >  2008年7月17日祈祷会(イザヤ2章、主の平和を求めよ)
1.武力の平和ではなく、主の平和を

・イザヤが召命を受けた前740年ごろ、中東ではアッシリアが世界帝国の道を歩んでいた。彼らはシリアを占領し、北イスラエルを滅ぼし、今は南ユダ王国に迫っている。このような危機の中で、イザヤは「アッシリアは神の鞭であり、イスラエルが主に信頼しない時に、主はアッシリアを用いて、イスラエルを撃たれる」と預言した。
-イザヤ10:5-6「彼は私の手にある憤りの杖だ。神を無視する国に向かって私はそれを遣わし、私の激怒をかった民に対して、それに命じる『戦利品を取り、略奪品を取れ。野の土のように彼を踏みにじれ』と」。
・「アッシリアが奢り高ぶり、主を忘れて自らを誇り始めた時、主はアッシリアを撃たれる」とも預言している。イザヤは現実の世界政治の中に主の手を見た。私たちは信仰として地上の平和を求めているだろうか。
-イザヤ10:12-16「主はシオンの山とエルサレムに対する御業をすべて成就される時、アッシリアの王の驕った心の結ぶ実、高ぶる目の輝きを罰せられる。・・・斧がそれを振るう者に対して自分を誇り、のこぎりがそれを使う者に向かって、高ぶることができるだろうか。・・・それゆえ、万軍の主なる神は太った者の中に衰弱を送り・・・火のように燃えさせられる」。
・世界の統治は武力を誇るアッシリア王によってなされるのではなく、アッシリアをも支配される主の統治による。終わりの日には諸国民はそれを知り、こぞってシオンの山に登り、主の平和を求めるとイザヤは歌う。
-イザヤ2:2-3「終わりの日に、主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち、どの峰よりも高くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい、多くの民が来て言う『主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。主は私たちに道を示される。私たちはその道を歩もう』と。主の教えはシオンから、御言葉はエルサレムから出る」。
・終末預言は現実に対する絶望から来る。現実の政治に絶望する故に、問題の解決を神に求める。イザヤは「時が来れば、主はアッシリアの剣を折り、槍を鎌とされる。主こそ真の支配者であることがわかる」と宣言する。
-イザヤ2:4「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない」。
・二次大戦で傷ついた諸国は平和を求めて、国連を形成し、そのビルの土台石にイザヤ2:4を刻んだ。しかし言葉を刻んだだけでは平和は来ない。混乱は続くだろう。その中であなたたちはなすべきことをなせとイザヤは言う。
−イザヤ2:5 「ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう」。

2.イスラエルに対する預言者の叱責

・イスラエルは今アッシリアの侵攻に怯えている。それは彼らが主の道を離れて魔術におぼれ、銀と金があれば、また軍馬と戦車があれば、国を守れると誤った故だとイザヤは叱責する。現代の戦略も同じだ。最先端の武器と軍隊を持つアメリカが、イラクやアフガニスタンで勝利できないではないか。
−イザヤ2:6-9「あなたは御自分の民、ヤコブの家を捨てられた。この民がペリシテ人のように東方の占い師と魔術師を国に満たし、異国の子らと手を結んだからだ。この国は銀と金とに満たされ、財宝には限りがない。この国は軍馬に満たされ、戦車には限りがない。この国は偶像に満たされ、手の業、指の造った物にひれ伏す」。
・主の日が来る。その日は自分が救われると思う愚か者よ、あなた自身が撃たれる日なのだとイザヤは預言する。
-イザヤ2:10-11「岩の間に入り、塵の中に隠れよ、主の恐るべき御顔と、威光の輝きとを避けて。その日には、人間の高ぶる目は低くされ、傲慢な者は卑しめられ、主はただひとり、高く上げられる」。
・あなた方はシリアが攻めて来ればアッシリアに頼り(前734年シリア・エフライム戦争)、アッシリアが攻めて来ればエジプトに頼る(前701年アッシリア侵攻)。何故、主ではなく、人に頼るのか。単に鼻で息をする存在に。
-イザヤ2:22「人間に頼るのをやめよ、鼻で息をしているだけの者に。どこに彼の値打ちがあるのか」。
・イザヤは繰り返し、人に頼るイスラエルの愚かさを警告する。私たちはアメリカの軍事力に頼って自国の平和を考えている。イザヤ31章を日本に対する警告と聞いた時、何をすべきなのか。
-イザヤ31:1-3「災いだ、助けを求めてエジプトに下り、馬を支えとする者は。彼らは戦車の数が多く、騎兵の数がおびただしいことを頼りとし、イスラエルの聖なる方を仰がず、主を尋ね求めようとしない。・・・エジプト人は人であって、神ではない。その馬は肉なるものにすぎず、霊ではない」。
・イスラエルは最後まで悔い改めなかった。そのため主はイスラエルを滅ぼされる。その滅びの中から新しいイスラエルが立てられる。7章に有名なインマヌエル預言がある。マタイはイエスの誕生をこの預言の成就と理解した。
−イザヤ7:13-14「ダビデの家よ聞け。あなたたちは人間に、もどかしい思いをさせるだけでは足りず、私の神にも、もどかしい思いをさせるのか。それゆえ、私の主が御自ら、あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」。
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