すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.エルサレムの徹底的な破壊

・前597年エルサレムを占領したバビロン軍はヨヤキン王を廃位し、ゼデキヤを新王に立てた。ゼデキヤは当初バビロンに忠誠を誓うが、やがて反乱を起こす。エルサレムはバビロンの大軍に囲まれた。攻防は1年半も続き、城内は深刻な飢饉に襲われる。哀歌は人々が自分の子さえ煮炊きして食べたたことを伝える。
−哀歌4:4-10「乳飲み子の舌は渇いて上顎に付き、幼子はパンを求めるが、分け与える者もいない。・・・彼らの容姿はすすよりも黒くなり、街で彼らと気づく者もないほどになり、皮膚は骨に張り付き、枯れ木のようになった。剣に貫かれて死んだ者は、飢えに貫かれた者より幸いだ・・・憐れみ深い女の手が自分の子供を煮炊きした。私の民の娘が打ち砕かれた日、それを自分の食糧としたのだ」。
・終にエルサレムの城壁は破られた。バビロン軍は城内になだれ込み、神殿も王宮も焼かれ、王子たちは殺され、王は目をえぐられてバビロンに連行された(列王記下25章の大半は同内容でエレミヤ52章に引用されている)。
−粁鷁Φ25:2-7「都は包囲され、ゼデキヤ王の第十一年に至った。その月の九日に都の中で飢えが厳しくなり、国の民の食糧が尽き、都の一角が破られた。カルデア人が都を取り巻いていたが、戦士たちは皆、夜中に王の園に近い二つの城壁の間にある門を通って逃げ出した。王はアラバに向かって行った。カルデア軍は王の後を追い、エリコの荒れ地で彼に追いついた。王の軍隊はすべて王を離れ去ってちりぢりになった。王は捕らえられ、リブラにいるバビロンの王のもとに連れて行かれ、裁きを受けた。彼らはゼデキヤの目の前で彼の王子たちを殺し、その上でバビロンの王は彼の両眼をつぶし、青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行った」。
・エルサレム神殿は燃やされ、その宝物は略奪された。祭司や官吏たちは殺された。
−粁鷁Φ25:18-21「親衛隊の長は、祭司長セラヤ、次席祭司ツェファンヤ、入り口を守る者三人を捕らえた。また彼は、戦士の監督をする宦官一人、都にいた王の側近五人、国の民の徴兵を担当する将軍の書記官、および都にいた国の民六十人を都から連れ去った。親衛隊の長ネブザルアダンは彼らを捕らえて、バビロンの王のもとに連れて行った。バビロンの王は彼らを打ち殺した。こうしてユダは自分の土地を追われて捕囚となった」。

2.国の滅亡の後で

・国は滅びた。バビロン王はゲダルヤを総督として立てたが、国内の主戦派はゲダルヤを殺してエジプトに逃げた。出エジプトの民がエジプトに逃亡した。エレミヤも強いられてエジプトに連行され、そこで死んだ。
−粁鷁Φ25:22-26「バビロンの王ネブカドネツァルは、彼が残してユダの地にとどまった民の上に、シャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤを総督として立てた。すべての軍の長たちはその部下と共に・・・ミツパにいるゲダルヤのもとに集まって来た。・・・ゲダルヤは・・・言った『カルデア人の役人を恐れてはならない。この地にとどまり、バビロンの王に仕えなさい。あなたたちは幸せになる』。ところが第七の月に、王族の一人、エリシャマの孫でネタンヤの子であるイシュマエルが、十人の部下を率いて来てゲダルヤを打ち殺した。・・・民は皆、上の者から下の者まで、また軍の長たちも、カルデア人を恐れて、直ちにエジプトに出発した」。
・全ては滅んだ。しかし主はその滅びの中から、新しい命を起こされる。列王記は、捕らえられてバビロンで37年間獄中にあったヨヤキンがバビロン王の恩赦で釈放され、王の食卓につく者となったことで筆を置く。この出来事の中に列王記の記者は望みをいだく。歴史を支配される主への信仰がそこにある。
−粁鷁Φ25:27「ユダの王ヨヤキンが捕囚となって三十七年目の第十二の月の二十七日に、バビロンの王エビル・メロダクは、その即位の年にユダの王ヨヤキンに情けをかけ、彼を出獄させた」。
・このヨヤキン(エコンヤ)の末としてイエスが生まれられたとマタイは記述する。マタイは「神は滅ぼしても再び生かされる方だ」とその系図を通して証言する。
−マタイ1:12-16「バビロンへ移住させられた後、エコンヤはシャルティエルをもうけ、シャルティエルはゼルバベルを・・・マタンはヤコブを、ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった」。
・この希望はエレミヤ書の中にもある。エレミヤは国の滅亡の中で新しい契約の幻を聞いた。その新しい契約はイエスの誕生によって成就した(ルカ22:20、競灰螢鵐3:3参照)。
−エレミヤ31:27-29「見よ、私がイスラエルの家とユダの家に、人の種と動物の種を蒔く日が来る、と主は言われる。かつて、彼らを抜き、壊し、破壊し、滅ぼし、災いをもたらそうと見張っていたが、今、私は彼らを建て、また植えようと見張っている、と主は言われる。その日には、人々はもはや言わない『先祖が酸いぶどうを食べれば子孫の歯が浮く』と」。
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