すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.ヒゼキヤ王の回復

・列王記下20章の記すヒゼキヤ王の病は、アッシリアのエルサレム包囲(前701年)の前の出来事とされている。王は死の病に罹り、預言者イザヤは王の死を宣告する。王は主に向かって憐れみを求めて祈った。
−粁鷁Φ20:1-3「ヒゼキヤは死の病にかかった。預言者、アモツの子イザヤが訪ねて来て『主はこう言われる。あなたは死ぬことになっていて、命はないのだから、家族に遺言をしなさい』と言った。ヒゼキヤは顔を壁に向けて、主にこう祈った。『ああ、主よ、私がまことを尽くし、ひたむきな心をもって御前を歩み、御目にかなう善いことを行ってきたことを思い起こしてください』。こう言って、ヒゼキヤは涙を流して大いに泣いた」。
・主はヒゼキヤの祈りを聞かれた。主はヒゼキヤの命を15年延ばすと約束された。
−粁鷁Φ20:4-6「イザヤが中庭を出ないうちに、主の言葉が彼に臨んだ。『わが民の君主ヒゼキヤのもとに戻って言いなさい。あなたの父祖ダビデの神、主はこう言われる。私はあなたの祈りを聞き、涙を見た。見よ、私はあなたをいやし、三日目にあなたは主の神殿に上れるだろう。私はあなたの寿命を十五年延ばし、アッシリアの王の手からあなたとこの都を救い出す。私は私自身のために、わが僕ダビデのために、この都を守り抜く』」。
・ヒゼキヤは病気が治るしるしを求めた。主はその求めに応じて、時を逆戻りさせられた。
−粁鷁Φ20:8-11「ヒゼキヤはイザヤに言った『主が私をいやされ、私が三日目に主の神殿に上れることを示すしるしは何でしょうか・・・影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ影を十度後戻りさせてください」。そこで預言者イザヤが主に祈ると、主は日時計の影、アハズの日時計に落ちた影を十度後戻りさせられた」。
・人は時を逆戻りさせることは出来ないが、神には出来る。求めた時にそれが御心であれば適えられる。ヒゼキヤが病の回復を感謝して歌った詩がイザヤ38章に掲載されている。
−イザヤ38:10-20「昼も夜もあなたは私の息の根を止めようとされる。夜明けまで私はそれを甘んじて受け、獅子に砕かれるように私の骨はことごとく砕かれてしまう。・・・あなたは私の魂に思いを寄せ、滅びの穴に陥らないようにしてくださった。・・・主よ、あなたは私を救ってくださった」。

2.ユダヤ滅亡の預言

・病がいえたヒゼキヤを、アッシリアの敵対者バビロン王の使いが見舞いに訪ねた。反アッシリア連盟形成の誘いのためである。ヒゼキヤは喜び、王国の宝物庫、武器庫の全てを見せた。富を誇る気持ちがあったのであろう。
−粁鷁Φ20:12-13「バビロンの王、バルアダンの子メロダク・バルアダンは、ヒゼキヤが病気であるということを聞いて、ヒゼキヤに手紙と贈り物を送って来た。ヒゼキヤは使者たちを歓迎し、銀、金、香料、上等の油など宝物庫のすべて、武器庫、また、倉庫にある一切のものを彼らに見せた」。
・イザヤはヒゼキヤの愚かな行為を叱る。アッシリアの脅威から逃れるために、別の狼バビロンに頼ったからだ。
−粁鷁Φ20:16-18「イザヤはヒゼキヤに言った『主の言葉を聞きなさい。王宮にあるもの、あなたの先祖が今日まで蓄えてきたものが、ことごとくバビロンに運び去られ、何も残らなくなる日が来る、と主は言われる。あなたから生まれた息子の中には、バビロン王の宮殿に連れて行かれ、宦官にされる者もある』」。
・イザヤの預言はヒゼキヤの6代後、ヨヤキン王の時に現実化する。バビロン王ネブカドネザルはエルサレムを占領し、全ての宝物と1万人の民をバビロンに運び去った。前597年第一回バビロン捕囚である。
−粁鷁Φ24:10-15「バビロンの王ネブカドネツァルの部将たちがエルサレムに攻め上って来て、この都を包囲した・・・主が告げられたとおり、バビロンの王は主の神殿の宝物と王宮の宝物をことごとく運び出し、イスラエルの王ソロモンが主の聖所のために造った金の器をことごとく切り刻んだ。・・・彼はヨヤキンを捕囚としてバビロンに連れ去り、その王の母、王妃たち、宦官たち、国の有力者たちも、捕囚としてバビロンに行かせた」。
・歴代誌の記者はヒゼキヤの愚かな行為が後の捕囚を招いたと批判する。
−粁鯊綮32:25-31「ヒゼキヤは受けた恩恵にふさわしくこたえず、思い上がり、自分とユダ、エルサレムの上に怒りを招いた。・・・バビロンの諸侯が、この地に起こった奇跡について調べさせるため、使節を遣わしたとき、神はヒゼキヤを試み、その心にある事を知り尽くすために、彼を捨て置かれた」。
・ヒゼキヤは死の病からいやされ、攻め寄せるアッシリア軍から解放された。大きな恵みをいただいたのに、自己の力を誇るようになったヒゼキヤを主は撃たれた。誰が支配者であるかを忘れた者の運命がここにある。
−出エジプト記22:20-23「寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである。寡婦や孤児はすべて苦しめてはならない。もし、あなたが彼を苦しめ、彼が私に向かって叫ぶ場合は、私は必ずその叫びを聞く。そして、私の怒りは燃え上がり、あなたたちを剣で殺す。あなたたちの妻は寡婦となり、子供らは、孤児となる」。
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