すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.イエフの徹底した流血

・イエフはエリシャによって油を注がれ、主君ヨラム王に反乱を起こす。主はアハブ王家を滅ぼすために、イエフを用いられるとエリシャは語った。
−粁鷁Φ9:6-7「イスラエルの神、主はこう言われる。『私はあなたに油を注ぎ、あなたを主の民イスラエルの王とする。あなたはあなたの主君アハブの家を撃たねばならない。こうして私はイゼベルの手にかかった私の僕たち、預言者たちの血、すべての主の僕たちの血の復讐をする』。
・イエフはヨラムを殺し、その母イゼベルを殺して王になった。彼は王権を確立するために、首都サマリアに残るアハブ王家に関わる70人を殺す手はずを打った。
−粁鷁Φ10:1-6「アハブの子供が七十人サマリアにいた。イエフは手紙を書いてサマリアに送り、町の指導者、長老たちとアハブの子供の養育者たちにこう伝えた・・・『もしあなたたちが私の味方をし、私の命令に従うなら、あなたたちの主君の子供たちの首を取り、明日の今ごろ、イズレエルにいる私のもとに持って来なさい』」。
・イエフはアハブの子どもたちの首が届くと、主がお命じになったことが実現したとイエフは民に宣告した。
−粁鷁Φ10:10-11「『主がアハブの家に対してお告げになった主の言葉は一つも地に落ちることがない。主はその僕エリヤによってお告げになったことを実現された』。こうしてイエフは、イズレエルに残っていたアハブの家の者およびアハブについていた有力者、親友、祭司を皆打ち殺し、一人も残さなかった」。
・イエフはユダ王国アハズヤや彼の縁者たちも殺した。アハズヤはイゼベルの孫であったからだ。彼はまたバアルを信じる者たちを次々に殺し、国内からバアル信徒を滅ぼし去った。
−粁鷁Φ10:25-27「イエフは近衛兵と侍従たちに言った『入って、彼らを討て。一人も外に出すな』。近衛兵と侍従たちは彼らを剣にかけて殺し、そこに投げ捨て、更にバアルの神殿の奥まで踏み込み、バアルの神殿にある石柱を運び出して焼き捨てた。バアルの石柱を破壊してから、バアルの神殿を破壊し、これを便所にした」。
・主はこのイエフを肯定される。主はイエフが御心を行った故に、4代にわたる王家の存続を約束された。
−粁鷁Φ10:30「主はイエフに言われた『あなたは私の目にかなう正しいことをよく成し遂げ、私の心にあった事をことごとくアハブの家に対して行った。それゆえあなたの子孫は四代にわたってイスラエルの王座につく』」。

2.主は暴力を肯定されるのか

・イエフの徹底した流血は、今日の私たちには、反対派を粛清する動きにしか見えない。主は聖バーソロミューの虐殺をも肯定されるのだろうか。
−聖バーソロミューの虐殺「1527年カトリックのカトリーヌ・デ・メデッチは対立する新教徒4000人を殺したが、時のローマ法王グレゴリウス13世はこの報を聞いて、テ・デウム (Te Deum) 「われら神であるあなたを讃えん」と神を賛美した」
・しかし、列王記記者はイエフを無条件には賛美しない。彼はイエフを批判している。
−粁鷁Φ10:31「しかしイエフは、心を尽くしてイスラエルの神、主の律法に従って歩もうと努めず、イスラエルに罪を犯させたヤロブアムの罪を離れなかった」
・ヤロブアムの罪とは何か、南王国に対抗するために、ベテルに金の子牛を置き、これを拝ませたことだ。
−砧鷁Φ12:25-28「ヤロブアムはエフライム山地のシケムを築き直し、そこに住んだ・・・ヤロブアムは心に思った『今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、彼らは私を殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう』。彼は・・・金の子牛を二体造り、人々に言った『あなたたちはもはやエルサレムに上る必要はない。イスラエルよ、これがあなたをエジプトから導き上ったあなたの神である』」
・その行為は具体的には、民衆よりも自分の地位や権力や名誉や財産を重視することになる。ナボトのブドウ畑を王の権力をかさに取り上げた行為はまさにそれを示す。
−砧鷁Φ21:19「彼に告げよ『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』」
・主は最後にはイスラエルを滅ぼすことを決意され、前721年、北イスラエルはアッシリアに滅ぼされる。
−粁鷁Φ17:5-6「アッシリアの王はこの国のすべての地に攻め上って来た。彼はサマリアに攻め上って来て、三年間これを包囲し、ホシェアの治世第九年にサマリアを占領した。彼はイスラエル人を捕らえてアッシリアに連れて行き、ヘラ、ハボル、ゴザン川、メディアの町々に住ませた」。
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