すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.ヤコブのハランからの逃走(1-21節)


・ヤコブが富を蓄えるのを見て、ラバンの息子たちは妬みを起こし、ラバンもよそよそしくなってきた。
―創世記31:1-2「ヤコブはラバンの子らが、『ヤコブはわれわれの父の物をことごとく奪い、父の物によってあのすべての富を獲たのだ』と言っているのを聞いた。またヤコブがラバンの顔を見るのに、それは自分に対して以前のようではなかった。」
・その時、父の家に帰れという主の声をヤコブは聞き、それに従うことに決めた。
―創世記31:3「あなたの先祖の国へ帰り、親族のもとに行きなさい。私はあなたと共にいるであろう」。
・ヤコブは妻たちに共にカナンに帰ってくれるように頼んだ。当時の慣習では女は結婚してもなお父の家に属していた(ベート・アーブ=父の家、法的には全ては一族の長であるラバンの支配下にあった)。
―創世記31:43「ラバンは答えてヤコブに言った、『娘たちは私の娘、子どもたちは私の孫です。また群れは私の群れ、あなたの見るものはみな私のものです。』」。
・妻たちも父ラバンに反発し、ヤコブと共にカナンに行くことに同意し、帰還が実行されるようになった。
―創世記31:14-16「ラケルとレアは答えて言った、『私たちの父の家に、なお私たちの受くべき分、また嗣業がありましょうか。私たちは父に他人のように思われているではありませんか。彼は私たちを売ったばかりでなく、私たちのその金をさえ使い果したのです。神が私たちの父から取りあげられた富は、みな私たちと私たちの子どものものです。だから何事でも神があなたにお告げになった事をしてください』」。
・出発の時にラケルは父の家の守り神(テラピム)を盗んだ。父の家の幸福を運ぶ為である。
―創世記31:17-19「ヤコブは立って、子らと妻たちをらくだに乗せ、またすべての家畜、すなわち彼がパダンアラムで獲た家畜と、すべての財産を携えて、カナンの地におる父イサクのもとへ赴いた。その時ラバンは羊の毛を切るために出ていたので、ラケルは父の所有のテラピムを盗み出した。」


2.ラバンとヤコブの会見(22-54節)

・ラバンはヤコブを追ってギレアドで追いつき、ヤコブを非難する(ハランから500キロ、7日の道のりであった)。
―創世記31:26-28「あなたはなんという事をしたのですか。あなたは私を欺いて私の娘たちをいくさのとりこのように引いて行きました。なぜあなたは私に告げずに、ひそかに逃げ去って私を欺いたのですか。私は手鼓や琴で喜び歌ってあなたを送りだそうとしていたのに。・・・あなたは愚かな事をしました」。
・ラバンはヤコブを害しようとはしなかった。しかし、テラピムは取り戻そうと探したが、見つからなかった。
―創世記31:29-30「わたしはあなたがたに害を加える力をもっているが、あなたがたの父の神が昨夜わたしに告げて、『おまえは心して、ヤコブによしあしを言うな』と言われました。今あなたが逃げ出したのは父の家が非常に恋しくなったからでしょうが、なぜあなたはわたしの神を盗んだのですか」。
・偶像は見つからず、ラバンとヤコブの立場は逆転し、ヤコブはこの20年間のラバンの仕打ちを非難する。
―創世記31:41-42「私はこの二十年あなたの家族のひとりでありました。私はあなたの二人の娘のために十四年、またあなたの群れのために六年、あなたに仕えましたが、あなたは十度も私の報酬を変えられました。」
・ラバンはヤコブに和解を申し出、二人の間に相互不可侵の契約が結ばれる。偶像はラケルが隠していたが、ヤコブはやがてその偶像を捨てる。生ける神を知るヤコブには偶像の神は必要ではなかった。
―創世記35:4「彼らは持っている異なる神々と、耳につけている耳輪をことごとくヤコブに与えたので、ヤコブはこれをシケムのほとりにあるテレビンの木の下に埋めた。」

3.あなたの植えられた所に留まりなさい。

・アブラハムは国を出て、約束の地に向かうように命じられ、これに従った(12:1)。イサクは約束の地に留まれとの命を受け、これに従った(26:2)。ヤコブは父の家に戻れとの命を受け従った(31:3)。私たちも与えられた場所に留まり、神の声に従って行く。
―星野富広「木は自分では動き回ることが出来ない。神様に与えられたその場所で、精一杯に枝を張り、許された高さまで一生懸命に生きようとしている。そんな木を私は友達のように思っている」。
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