すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.ハザエルのアラム王即位を助けるエリシャ

・エリシャは預言者であると同時に、政治家として大きな影響力を持った。エリシャがアラムの首都ダマスコに行った時、王は病気の快癒を願い、重臣ハザエルをエリシャの元に遣わした。訪問したハザエルにエリシャは「王の病気は治るが、王は死ぬ」と預言する。そして「王が死んだ後、あなたが王になる」とも預言する。
−粁鷁Φ8:10-13「エリシャは言った『行って王に言うがいい。あなたは必ず治ると。しかし、主は彼が必ず死ぬことを私に示された』。・・・エリシャは答えた『私はあなたがイスラエルの人々に災いをもたらすことを知っているからです。あなたはその砦に火を放ち、若者を剣にかけて殺し、幼子を打ちつけ、妊婦を切り裂きます。・・・主はあなたがアラムの王になることを私に示された』と答えた」。
・ハザエルは預言を聴いて、自分が王になる運命であることを悟り、王を暗殺して、自ら王に即位した。
−粁鷁Φ8:14-15「彼はエリシャのもとを離れ、自分の主君のところに帰ると、王は『エリシャはお前に何と言ったか』と尋ねたので、『必ず治ると彼は言いました』と答えた。しかし翌日、彼は布を取って水に浸し、王の顔を覆ったので、王は死んだ。ハザエルが彼に代わって王となった」。
・ハザエルはアラム王になると、イスラエルへの侵略を繰り返して、イスラエルの国力を落とさせた。
−粁鷁Φ10:32-33「主はイスラエルを衰退に向かわせられた。ハザエルがイスラエルをその領土の至るところで侵略したのである。侵略はヨルダン川の東側にあるギレアドの全域、ガド、ルベン、マナセの地で行われ、アルノン川の近くにあるアロエルから、ギレアドとバシャンにまで及んだ」。
・これは主が前に預言者エリヤに預言されたことであった。主は不信仰のイスラエルを打つために、アラム王を用いられる。その先導の役割をエリシャが行った。
−砧鷁Φ19:15-17「主はエリヤに言われた『行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。ハザエルの剣を逃れた者をイエフが殺し、イエフの剣を逃れた者をエリシャが殺すであろう』」。

2.ユダ王国の堕落

・同じころ、ユダ王国ではヨシャファトの子ヨラムが王になった。彼は王になった時、将来の謀反を恐れて、兄弟全員を殺す。ユダ王国もまた、イスラエル王国と同じような神不在の無法時代に入りつつあった。
−粁鯊綮21:1-5「ヨシャファトは先祖と共に眠りにつき、先祖と共にダビデの町に葬られた。その子ヨラムがヨシャファトに代わって王となった。彼には兄弟があった。ヨシャファトの子のアザルヤ、エヒエル、ゼカルヤ、アザルヤ、ミカエル、シェファトヤである。・・・父は彼らにユダの砦の町と共に銀や金など高価な品々を豊富に与えた。ヨラムが長子であったので、ユダの王位は彼に譲った。ところが、ヨラムは父の国を支配下に置いて勢力を増すと、自分の兄弟のすべてと、イスラエルの高官のうち何人かを剣にかけて殺した。ヨラムは三十二歳で王となり、八年間エルサレムで王位にあった」。
・しかし、主は、ダビデに誓われた契約の故に(サムエル記下7:12-16)、ダビデの子孫を守られた。
−粁鷁Φ8:18-19「彼はアハブの娘を妻としていたので、アハブの家が行ったように、イスラエルの王たちの道を歩み、主の目に悪とされることを行った。しかし、主はその僕ダビデのゆえに、ユダを滅ぼそうとはされなかった。主は、ダビデとその子孫に絶えずともし火を与えると約束されたからである」。
・ヨラムの妻アタルヤは、夫ヨラムが死に、息子アハズヤも短命で死ぬと、他の王子たちを殺して、自らが支配者になった。こうして、ダビデ王朝は一時期途絶えた。
−粁鷁Φ11:1-3「アハズヤの母アタルヤは息子が死んだのを見て、直ちに王族をすべて滅ぼそうとした。しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹であるヨシェバが、アハズヤの子ヨアシュを抱き、殺されようとしている王子たちの中からひそかに連れ出し、乳母と共に寝具の部屋に入れておいた。・・・こうして、アタルヤが国を支配していた六年の間、ヨアシュは乳母と共に主の神殿に隠れていた」。
・イスラエルでも不信のオムリ王朝を滅ぼすべくイエフが立てられる。歴史は神の歴史(History=His Story)だ。
−粁鷁Φ9:6-7「イスラエルの神、主はこう言われる。私はあなたに油を注ぎ、あなたを主の民イスラエルの王とする。あなたはあなたの主君アハブの家を撃たねばならない。こうして私はイゼベルの手にかかった私の僕たち、預言者たちの血、すべての主の僕たちの血の復讐をする」。
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