すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.ヤロブアムの子の死


・北王国の創設者ヤロブアムは、南王国のエルサレム神殿に対抗するために、ベテルとダンに金の子牛を置き、これが神だとして人々に拝ませた。罪の警告のために預言者が立ったが、ヤロブアムは改めない。
−砧鷁Φ13:33-34「ヤロブアムは悪の道を離れて立ち帰ることがなく、繰り返し民の中から一部の者を聖なる高台の祭司に任じた・・・ここにヤロブアムの家の罪があり、その家は地の面から滅ぼし去られることとなった」。
・ヤロブアムに対する災いが始まる。息子アビヤが重い病気に罹り、ヤロブアムは息子の命を救うために、妻に預言者アヒヤのもとに行かせる。アヒヤはかつてヤロブアムの反乱を支持した預言者だった(11:30-39)。
−砧鷁Φ14:1-3「ヤロブアムの息子アビヤが病気になった。ヤロブアムは妻に言った『立って、ヤロブアムの妻だと知られないように姿を変え、シロに行ってくれ。そこには、私がこの民の王になると告げてくれた預言者アヒヤがいる。・・・彼なら幼い子に何が起こるか教えてくれるだろう』」。
・そこで妻が聞かされた事は、ヤロブアムに対する災いの預言だった。
−砧鷁Φ14:7-11「私はあなたを民の中から選び出して高め、わが民イスラエルの指導者とし、ダビデの家から王国を裂いて取り上げ、あなたに与えた。しかし・・・あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、私を怒らせ、私を後ろに捨て去った。それゆえ、私はヤロブアムの家に災いをもたらす。・・・ ヤロブアムに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる」。
・神の怒りはヤロブアムだけでなく、北王国にも及ぶ。主はイスラエル王国を滅ぼすことを決意される。
−砧鷁Φ14:14-16「主は御自分のためにヤロブアムの家を断つ王をイスラエルの上に立てられる。今日にも、いや、今にもそうされる。主はイスラエルを打って水辺に揺れる葦のようにし、その先祖にお与えになった地からイスラエルを引き抜き、ユーフラテスのかなたに散らされる。彼らがアシェラ像を造って、主の怒りを招いたからである。主は、ヤロブアムが自ら犯し、またイスラエルに犯させた罪のゆえに、イスラエルを引き渡される。」
・ヤロブアムの息子アヒヤは死に、ヤロブアムを継承して王になったナダブも殺される。
−砧鷁Φ15:25-30「ヤロブアムの子ナダブがイスラエルの王となり、二年間イスラエルを治めた。彼は主の目に悪とされることを行って、父と同じ道を歩み、イスラエルに罪を犯させた父の罪を繰り返した。・・・バシャは、彼に謀反を起こし・・・王になるとヤロブアムの家の者をすべて撃ち、ヤロブアムに属する息のある者を一人も残さず、滅ぼした。これは、主がその僕、シロの人アヒヤによって告げられた言葉のとおり、ヤロブアムが自ら罪を犯し、またイスラエルに犯させた罪によって、イスラエルの神、主の怒りを招いたためである」。


2.悲痛な思いで列王記を書く捕囚の記者たち


・列王記は14章から北王国の王と南王国の王を並列させて、その歴史を描く。北王国はその背信にために主により滅ぼされるが、南王国も同じ罪を犯したことを知らしむるためだ。
−砧鷁Φ14:21-24「ユダではソロモンの子レハブアムが王位についた。レハブアムは四十一歳で王となり、十七年間エルサレムで王位にあった。・・・ユダの人々は、主の目に悪とされることを行い、その犯した罪により、先祖が行ったすべてのことにまさって主を怒らせた。彼らもまたあらゆる高い丘の上と、茂った木の下に、聖なる高台を築き、石柱、アシェラ像を立てた。・・・彼らは、主がイスラエルの前から追い払われた諸国の民のすべての忌むべき慣習に従った」。
・この列王記を書いたのは、バビロンの地に捕囚となっていた祭司たちだ。彼らは主が何故、北イスラエルを撃たれたのかを、おののきを持って描いている。何故なら主はその後自分たちユダをも撃たれたからだ。
−粁鷁Φ25:1-11「バビロンの王ネブカドネツァルは全軍を率いてエルサレムに到着し・・・王は捕らえられ、リブラにいるバビロンの王のもとに連れて行かれ、裁きを受けた。彼らはゼデキヤの目の前で彼の王子たちを殺し・・・彼の両眼をつぶし、青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行った。・・・親衛隊の長ネブザルアダンがエルサレムに来て、主の神殿、王宮、エルサレムの家屋をすべて焼き払った」。
・「私たちは罪を犯した故に主に撃たれた。しかし主は私たちが悔い改めれば赦してくださる。悔い改めよ,捕囚の同胞よ」という悲痛な叫びが列王記に満ちている。祭司たちは、ソロモンの神殿奉献の祈りの中に自分たちの思いを込めている。
−砧鷁Φ8:33-34「あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したために敵に打ち負かされたとき、あなたに立ち帰って御名をたたえ、この神殿で祈り、憐れみを乞うなら、あなたは天にいまして耳を傾け、あなたの民イスラエルの罪を赦し、先祖たちにお与えになった地に彼らを帰らせてください」。
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