すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.神殿奉献


・神殿が完成し、ソロモンは国中の指導者を集め、神殿奉献の祭儀を執り行う。神殿の至聖所に納められたのは、十戒の二枚の石板であった。神の言葉に従う、それがイスラエルの信仰の中核であった。
−砧鷁Φ8:3-9「イスラエルの全長老が到着すると、祭司たちはその箱を担ぎ、主の箱のみならず臨在の幕屋も、幕屋にあった聖なる祭具もすべて担ぎ上った。・・・祭司たちは主の契約の箱を定められた場所、至聖所と言われる神殿の内陣に運び入れ、ケルビムの翼の下に安置した。・・・ 箱の中には石の板二枚のほか何もなかった。この石の板は、主がエジプトの地から出たイスラエル人と契約を結ばれたとき、ホレブでモーセがそこに納めたものである」。
・バビロン捕囚時には契約の箱は失われ、再建された神殿の至聖所は空白であった。神は人の造った神殿に住まわれないし、契約の箱もご神体ではない。祭壇や祭具に価値があるのではなく、人々の祈りこそ献げ物である。
−砧鷁Φ8:27-30「神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。私が建てたこの神殿など、なおふさわしくありません。わが神、主よ、ただ僕の祈りと願いを顧みて、今日僕が御前にささげる叫びと祈りを聞き届けてください。そして、夜も昼もこの神殿に、この所に御目を注いでください。ここはあなたが、『私の名をとどめる』と仰せになった所です。この所に向かって・・・僕とあなたの民イスラエルがこの所に向かって祈り求める願いを聞き届けてください。どうか、あなたのお住まいである天にいまして耳を傾け、聞き届けて、罪を赦してください」。
・神殿はやがて祈りの家ではなく、犠牲の動物や献げ物を捧げる場所になる。その時、神殿は神殿でなくなる。神が求められるのは、犠牲の動物や献げ物ではなく、私たちの祈り、神に従う生き方だ。
−アモス5:21-24「私はお前たちの祭りを憎み、退ける。祭りの献げ物の香りも喜ばない。焼き尽くす献げ物を私にささげても、穀物の献げ物をささげても、私は受け入れず、肥えた動物の献げ物も顧みない。お前たちの騒がしい歌を私から遠ざけよ。・・・正義を洪水のように、恵みの業を大河のように尽きることなく流れさせよ」。


2.ソロモンの祈り


・ソロモンは主に七つの嘆願の祈りを行う。祈りの中心は罪を犯した者も悔い改めれば赦したまえとの願いだ。ここには列王記読者(バビロンにいる捕囚の民)の祈りがある。
−砧鷁Φ8:33-34「あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したために敵に打ち負かされたとき、あなたに立ち帰って御名をたたえ、この神殿で祈り、憐れみを乞うなら、あなたは天にいまして耳を傾け、あなたの民イスラエルの罪を赦し、先祖たちにお与えになった地に彼らを帰らせてください」。
・イスラエルは罪を犯し、神はイスラエルを滅ぼし、神殿を破壊された。列王記は国の滅亡、異国への捕囚という悲惨の中で書かれている。民は破壊された神殿にいます神に彼らはイスラエルへの帰国を祈っている。
−砧鷁Φ9:6-9「もしあなたたちとその子孫が私に背を向けて離れ去り、私が授けた戒めと掟を守らず、他の神々のもとに行って仕え、それにひれ伏すなら、私は与えた土地からイスラエルを断ち、私の名のために聖別した神殿もわたしの前から捨て去る。こうしてイスラエルは諸国民の中で物笑いと嘲りの的となる。この神殿は廃虚となり、そのそばを通る人は皆、驚いて口笛を鳴らし、『この地とこの神殿に、主はなぜこのような仕打ちをされたのか』と問うであろう。そのとき人々は、『それは彼らが自分たちの先祖をエジプトの地から導き出した神、主を捨て、他の神々に付き従い、これにひれ伏し、仕えたからだ。それゆえ、主は彼らの上にこのすべての災いをもたらされたのだ』と答えるであろう。」
・自分たちは何故このような悲惨の中にあるのか。罪を悔い改めれば主は赦してくださるのか。列王記読者の必死の祈りがここにある。列王記は苦難の中にある者に立ち上がる勇気を与える。
−砧鷁Φ8:46-50「もし彼らがあなたに向かって罪を犯し・・・あなたが怒って彼らを敵の手に渡し、遠くあるいは近くの敵地に捕虜として引いて行かれたときに、彼らが捕虜になっている地で自らを省み、その捕らわれの地であなたに立ち帰って憐れみを乞い、『私たちは罪を犯しました。不正を行い、悪に染まりました』と言い、捕虜にされている敵地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、あなたが先祖にお与えになった地、あなたがお選びになった都、御名のためにわたしが建てた神殿の方に向かってあなたに祈るなら、あなたはお住まいである天にいましてその祈りと願いに耳を傾け、裁きを行ってください。あなたの民があなたに対して犯した罪、あなたに対する反逆の罪のすべてを赦し、彼らを捕らえた者たちの前で、彼らに憐れみを施し、その人々が彼らを憐れむようにしてください」。
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