すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  サムエル記下(完)  >  2007年8月8日祈祷会(サムエル記下17章、ダビデを救われる神)
1.愚かな過ちを犯すアブサロム


・ダビデはエルサレムから逃れ、アブサロムが宮廷に入った。アブサロムの腹心アヒトフェルは、一気に追討軍を出して、ダビデを撃つように新王に提言する。
―競汽爛┘17:1-4「アヒトフェルはアブサロムに言った『一万二千の兵を私に選ばせてください。今夜のうちに出発してダビデを追跡します。疲れて力を失っているところを急襲すれば、彼は恐れ、彼に従っている兵士も全員逃げ出すでしょう。私は王一人を討ち取ります。兵士全員をあなたのもとに連れ戻します。・・・そうすれば、民全体が平和になります』。この言葉はアブサロムにも、イスラエルの長老全員の目にも正しいものと映った」。
・「ダビデ一行はまだ遠くに行っていない。しかも疲れている。今であれば容易にダビデ軍を撃つことが出来る」との提案は理にかなっていた。しかし、アブサロムは採用せず、もう一人の腹心フシャイの意見を聞こうとする。フシャイはアブサロムの宮廷にいるが、実はダビデから派遣された密使だった。
―競汽爛┘17:5-6「アブサロムは『アルキ人フシャイも呼べ。彼の言うことも聞いてみよう』と言い、フシャイがアブサロムのもとに呼び出された。アブサロムは言った『これこれのことをアヒトフェルは提言したが、そうすべきだと思うか。反対なら、お前も提言してみよ』」。
・フシャイはダビデに態勢を立て直す時間を与えるために、慎重論を説く。彼の「アブサロムが全軍を率いて父王を打つべきだ」との提案はアブサロムの自尊心をくすぐる。
―競汽爛┘17:11-12「私はこう提案いたします。まず王の下に全イスラエルを集結させることです。ダンからベエル・シェバに至る全国から・・・兵士を集結させ、御自身で率いて戦闘に出られることです。隠れ場にいる父上を襲いましょう。露が土に降りるように我々が彼に襲いかかれば、彼に従う兵が多くても一人も残ることはないでしょう」。
・明らかにアヒトフェルの助言が優れていたのに、アブサロムはフシャイの言葉を選択する。そこに「主の御旨が働いていた」とサムエル記は記す。
―競汽爛┘17:14「アブサロムも、どのイスラエル人も、アルキ人フシャイの提案がアヒトフェルの提案にまさると思った。アヒトフェルの優れた提案が捨てられ、アブサロムに災いがくだることを主が定められたからである」。
・自分の助言が採用されなかったことを知ったアヒトフェルは、アブサロムを見限り、故郷の町に帰って、自殺する。勝敗の帰趨が見えていたからだ。神に頼らず自分の力に頼む者は敗れれば死ぬ。ここにイスカリオテのユダがいる
―競汽爛┘17:23「アヒトフェルは自分の提案が実行されなかったことを知ると、ろばに鞍を置き、立って家に帰ろうと自分の町に向かった。彼は家の中を整え、首をつって死に、祖先の墓に葬られた」。


2.ダビデを救われる主


・神は、私たちの思いや策略さえ用いて、ご自分の意思を実行される。私たちにはヒトラーやスターリンさえ必要であった。すなわち人が神を見失い、自分が神になろうとする時、何が起こるのかを示すためであった。そのために、ある一定の時間、ヒトラーやスターリンが暴虐の限りを尽くすのを神は猶予された。
―黙示録6:10-11「彼らは大声でこう叫んだ『真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか』。すると、その一人一人に、白い衣が与えられ、また自分たちと同じように殺されようとしている兄弟であり、仲間の僕である者たちの数が満ちるまで、なお、しばらく静かに待つようにと告げられた」。
・全ては神の御手の中にある、いつかはそれがわかる時が来るというのが聖書の信仰だ。兄弟に売られてエジプトで奴隷になったヨセフは、自分が兄弟たちの命を救う者となるためにここに遣わされたと告白する。
―創世記45:4-8「私はあなたたちがエジプトへ売った弟のヨセフです。しかし、今は、私をここへ売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はありません。・・・この国にあなたたちの残りの者を与え、あなたたちを生き永らえさせて、大いなる救いに至らせるためです。私をここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。神が私をファラオの顧問、宮廷全体の主、エジプト全国を治める者として下さったのです』」。
・フシャイからの使者を受けたダビデは、ヨルダン川を渡り、マハナイムに陣を敷き、態勢を整える。
―競汽爛┘17:27-29「ダビデがマハナイムに着くと、ラバ出身のアンモン人ナハシュの子ショビ、ロ・デバル出身のアミエルの子マキル、ロゲリム出身のギレアド人バルジライとが、寝具、たらい、陶器、小麦、大麦、麦粉、炒り麦、豆、レンズ豆、炒り麦、蜂蜜、凝乳、羊、チーズを食糧としてダビデと彼の率いる兵に差し出した。兵士が荒れ野で飢え、疲れ、渇いているにちがいないと思ったからである」。
・そのころ、アブサロム軍も出陣し、ギレアドに陣を敷いた。しかし、勝敗はもう見えていた。
―競汽爛┘18:6-7「兵士たちはイスラエル軍と戦うために野に出て行った。戦いはエフライムの森で起こり、イスラエル軍はそこでダビデの家臣に敗れた。大敗北で、その日、二万人を失った」。
プリンタ用画面
友達に伝える
前
2007年8月1日祈祷会(サムエル記下16章、逃亡のダビデ)
カテゴリートップ
サムエル記下(完)
次
2007年8月15日祈祷会(サムエル記下18章、息子アブサロムを悼むダビデ)