すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.ヨナタンとの約束の履行


・ダビデはかってサウル王に命を狙われた時、サウルの子ヨナタンの保護で命を救われ、ヨナタンとの間にお互いの家を守るとの契約を結んだ。
―汽汽爛┘20:12-15「ヨナタンはダビデに言った『イスラエルの神、主にかけて誓って言う。・・・父が、あなたに危害を加えようと思っているのに、もし私がそれを知らせず、あなたを無事に送り出さないなら、主がこのヨナタンを幾重にも罰してくださるように。・・・主がダビデの敵をことごとく地の面から断たれるときにも、あなたの慈しみを私の家からとこしえに断たないでほしい』。ヨナタンはダビデの家と契約を結んだ」。
・ダビデは王となり、彼はヨナタンとの約束を思い起し、ヨナタンの血筋を尋ねた。
―競汽爛┘9:1「ダビデは言った『サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい』」。
・サウル家の従者ツィバが呼ばれ、ヨナタンの息子メフィボシェトが生き残っていることがわかり、ダビデはメフィボシェトを王宮に呼び寄せる。メフィボシェトは足が悪いゆえに殺されずに生き残っていた。
―競汽爛┘9:2-4「サウル家に仕えていたツィバという名の者がダビデのもとに呼び出された・・・王は言った『サウル家には、もうだれも残っていないのか。いるなら、その者に神に誓った忠実を尽くしたいが』。『ヨナタンさまの御子息が一人おられます。両足の萎えた方でございます』とツィバは王に答えた」。
・メフィボシェトは殺されるのではないかと恐れて、ダビデの下に出る。戦いに負けた者の子孫は全て殺されるのが当時の風習だった。しかし、ダビデはメフボシェトに「恐れるな」といって、厚遇した。
―競汽爛┘9:6-8「サウルの子ヨナタンの子メフィボシェトは、ダビデの前に来るとひれ伏して礼をした。・・・『恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、私はあなたに忠実を尽くそう。祖父サウルの地所はすべて返す。あなたはいつも私の食卓で食事をするように』とダビデが言うと、メフィボシェトは礼をして言った『僕など何者でありましょうか。死んだ犬も同然の私を顧みてくださるとは』」。
・ダビデはメフィボシェトの地所を全て返し、彼を王宮に引き取って世話をした。
―競汽爛┘9:12-13「メフィボシェトにはミカという幼い息子がいた。ツィバの家に住む者は皆、メフィボシェトの召し使いとなった。メフィボシェトは王の食卓に連なるのが常のことであり、両足とも不自由なので、エルサレムに住んだ」。


2.人の思いを超えた神の思いに従う


・この物語は単純な友情物語ではない。サウルの孫、ヨナタンの子は王位継承権を主張する権利を持っていた。当時、ダビデに対して「サウル家から王位を簒奪した」との批判があった。
―競汽爛┘16:5-8「ダビデ王がバフリムにさしかかると、そこからサウル家の一族の出で、ゲラの子、名をシムイという男が呪いながら出て来て、・・・ダビデ自身とダビデ王の家臣たち皆に石を投げつけた。シムイは呪ってこう言った『出て行け、出て行け。流血の罪を犯した男、ならず者。サウル家のすべての血を流して王位を奪ったお前に、主は報復なさる。・・・お前は災難を受けている。お前が流血の罪を犯した男だからだ』」。
・実際に、ダビデはサウル家の復活を恐れて、サウル家の子孫たちをギブオン市民の要求にかこつけて処刑している。
―競汽爛┘21:8-9「王はアヤの娘リツパとサウルの間に生まれた二人の息子、アルモニとメフィボシェトと、サウルの娘ミカルとメホラ人バルジライの子アドリエルとの間に生まれた五人の息子を捕らえ、ギブオン人の手に渡した。ギブオンの人々は彼らを山で主の御前にさらした。七人は一度に処刑された」。
・メフボシェトを王宮に入れたのも、ヨナタンとの約束を果たすと共に、王位継承者を監視する意味もあったであろう。しかし、それ以上にダビデは主の約束を重んじた。主はダビデの家を祝福すると言われた。
―競汽爛┘7:12-13「あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者が私の名のために家を建て、私は彼の王国の王座をとこしえに堅く据える」。
・生きることは奇麗事では済まない。王であれば政治的な行為も必要であろう。ダビデの子どもたちの行く末を見れば、王であることは苦難の道である(子どものうち三人が王位継承の争いの中で殺されている)。それでも主の約束を信じていく。ダビデは罪を犯しながらもその約束にすがった。それゆえに主は彼を祝福された。
―イザヤ55:8-11「私の思いは、あなたたちの思いと異なり、私の道はあなたたちの道と異なると主は言われる。・・・雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。そのように、私の口から出る私の言葉も、むなしくは、私の元に戻らない。それは私の望むことを成し遂げ、私が与えた使命を必ず果たす」。
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