すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.聖浄を保て


・睾丸をつぶした者、陰茎を切断した者、混血の者、異邦人は主の会衆に加わることは出来ないと命じられる。
-申命記23:2-4「睾丸のつぶれた者、陰茎を切断されている者は主の会衆に加わることはできない。混血の人は主の会衆に加わることはできない。・・・アンモン人とモアブ人は主の会衆に加わることはできない」。
・睾丸がつぶれ陰茎を切断するとは、去勢された男を意味する。古代においては、王宮に仕える役人は宦官になることを求められた。そのような者は排除される。何故ならば、全きものしか捧げるなと命じられているからだ。
-レビ記22:21「和解の献げ物を主にささげ、満願の献げ物、あるいは随意の献げ物として誓いを果たす場合には、神に受け入れられるよう傷のない牛または羊を取る。どのような傷があってもいけない」。
・このため、宦官はユダヤ教に回心しても受け入れられなかった。エチオピアの高官の回心を記す使徒行伝:26-39の記事は、キリストの教会はこのような掟から自由であった事を示す。
-使徒行伝8:34-37「宦官はフィリポに言った『どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。・・・』。フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。・・・宦官は言った「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
・異邦人と交わることをユダヤ人は嫌い、混血の子、異邦人の血を引く子は排除した。しかし、キリストの系図はイエスの血の中にモアブの女ルツの血があることを示す。教会は混血の子であるイエスを主と崇めた。
-マタイ1:1-6「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。・・・ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、エッサイはダビデ王をもうけた」。
・戦いに出る時はその陣営を聖浄に保てと命じられる。神が共におられるからだ。
-申命記23:10-15「あなたが敵に向かって陣を張るならば、注意して、すべての汚れから身を守らねばならない。・・・あなたの神、主はあなたを救い、敵をあなたに渡すために、陣営の中を歩まれる。陣営は聖なるものである。主があなたの中に何か恥ずべきものを御覧になって、あなたから離れ去ることのないようにしなさい」。
・私たちも神の住まれる宮として自分の体を汚すことを戒められている。
-汽灰6:15-18「あなたがたは、自分の体がキリストの体の一部だとは知らないのか。・・・娼婦と交わる者はその女と一つの体となる、ということを知らないのですか。・・・みだらな行いを避けなさい。人が犯す罪はすべて体の外にあります。しかし、みだらな行いをする者は、自分の体に対して罪を犯しているのです」。
・聖所での売淫も禁じられる。異教の神殿には、神殿娼婦また神殿男娼がいた。当時の祝福とは子に恵まれることであり、礼拝儀式の中に性の入り込む。日本の道祖神やインドのヒンズー教においては、性器を神として拝む。
-申命記23:18「イスラエルの女子は一人も神殿娼婦になってはならない。また、イスラエルの男子は一人も神殿男娼になってはならない」。


2.隣人との関係の諸規定


・隣人に対して利子を取ることが禁じられる。
-申命記23:20「同胞には利子を付けて貸してはならない。銀の利子も、食物の利子も、その他利子が付くいかなるものの利子も付けてはならない」。
・畑のぶどうや麦の収穫に対して、所有者および隣人の双方に貪りが戒められている。
-申命記23:25-26「隣人のぶどう畑に入るときは、思う存分満足するまでぶどうを食べてもよいが、籠に入れてはならない。隣人の麦畑に入るときは、手で穂を摘んでもよいが、その麦畑で鎌を使ってはならない」。
・逃亡奴隷を主人に引き渡すなと書かれている。寄留者を愛せ、これも隣人愛の一つである。
-申命記23:16-17「主人の元を逃れてあなたのもとに来た奴隷を、その主人に引き渡してはならない。あなたの間に、あなたのどこかの町の彼が選ぶ場所に、望むがままにあなたと共に住まわせなさい。彼を虐げてはならない」。
・律法は突き詰めると「隣人を愛せよ」になる。見える隣人を通して見えない主を愛する。隣人を愛することこそ、誠の礼拝であると旧約も新約も言う。
-ローマ13:8-10「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです」。
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