すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.過越祭と除酵祭


・イスラエルの祭りは元々農業祭であり、その祭が出エジプトを記念した信仰の祭りとなっていく。春にもたれる過越祭は、元来は家畜の繁殖を祈り、家畜を災害から祭るために小羊を屠り、その血を天幕の入り口に塗った。
-申命記16:1-2「アビブの月を守り、あなたの神、主の過越祭を祝いなさい。アビブの月のある夜、あなたの神、主があなたをエジプトから導き出されたからである。あなたは、主がその名を置くために選ばれる場所で、羊あるいは牛を過越のいけにえとしてあなたの神、主に屠りなさい」。
・その時は大麦の収穫を祝う時でもあった。収穫された大麦を用いて、古いパン種を捨て、パン種を入れないパンを焼く。この除酵祭と過越祭が合体し、エジプトの記憶を思い起こす祭りとなっていく。
-申命記16:3-4「その際、酵母入りのパンを食べてはならない。七日間、酵母を入れない苦しみのパンを食べなさい。あなたはエジプトの国から急いで出たからである。こうして、あなたはエジプトの国から出た日を生涯思い起こさねばならない」。
・その祭りは当初は各地で祝われたが、やがてエルサレムに集中されるようになる。
-申命記16:5-8「過越のいけにえを屠ることができるのは、あなたの神、主が与えられる町のうちのどこででもよいのではなく、ただ、あなたの神、主がその名を置くために選ばれる場所でなければならない。夕方、太陽の沈むころ、あなたがエジプトを出た時刻に過越のいけにえを屠りなさい。それをあなたの神、主が選ばれる場所で煮て食べ、翌朝自分の天幕に帰りなさい。六日間酵母を入れないパンを食べ、七日目にはあなたの神、主のために聖なる集まりを行い、いかなる仕事もしてはならない」。
・イエスは「過越の小羊」として死んでいかれた。教会はこの祭りをイースター(復活祭)として継承する。
-汽灰5:7「いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、私たちの過越の小羊として屠られたからです」。


2.七週の祭りと仮庵の祭り


・過越から七週が過ぎた時に、小麦の刈入れを祝う五旬祭が開かれる。刈入れの祭り、初穂の祭りとも言われる。
-申命記16:9-10「あなたは七週を数えねばならない。穀物に鎌を入れる時から始めて七週を数える。そして、あなたの神、主のために七週祭を行い、あなたの神、主より受けた祝福に応じて、十分に、あなたがささげうるだけの収穫の献げ物をしなさい」。
・収穫を家族や奴隷、寄留者と共に祝え。エジプトの奴隷から助け出された主を思えと言われている。
-申命記16:11-12「息子、娘、男女の奴隷、町にいるレビ人、また、あなたのもとにいる寄留者、孤児、寡婦などと共に喜び祝いなさい。あなたがエジプトで奴隷であったことを思い起こし、これらの掟を忠実に守りなさい」。
・この五旬祭(ペンテコステ)を教会はその誕生日として祝う。その日、初めての信仰者が与えられたからだ。
-使徒行伝2:41「ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。・・・ペトロは、・・・力強く証しをし、『邪悪なこの時代から救われなさい』と勧めていた。ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人ほどが仲間に加わった」。
・仮庵の祭りは、本来はぶどうやイチジク、オリーブ等の果物の収穫を祝う祭りであった。ぶどうの収穫期には、畑に仮庵(作業小屋)を作り、収穫したことから、この名前が来る。
-申命記16:13-15「麦打ち場と酒ぶねからの収穫が済んだとき、あなたは七日間、仮庵祭を行いなさい。息子、娘、男女の奴隷、あなたの町にいるレビ人、寄留者、孤児、寡婦などと共にこの祭りを喜び祝いなさい。七日間、主の選ばれる場所であなたの神、主のために祭りを行いなさい。あなたの神、主があなたの収穫と手の業をすべて祝福される。あなたはただそれを喜び祝うのである」。
・この収穫祭がエジプトの荒野の旅をしのぶものとなっていく。
-レビ記23:42-43「あなたたちは七日の間、仮庵に住まねばならない。イスラエルの土地に生まれた者はすべて仮庵に住まねばならない。これは、私がイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたたちの代々の人々が知るためである。私はあなたたちの神、主である」。
・男子は年に三回、この祭りのためにエルサレム神殿に参拝が求められる。その時、空手では出るなと言われる。-申命記16:16-17「男子はすべて、年に三度、すなわち除酵祭、七週祭、仮庵祭に、あなたの神、主の御前、主の選ばれる場所に出ねばならない。ただし、何も持たずに主の御前に出てはならない。あなたの神、主より受けた祝福に応じて、それぞれ、献げ物を携えなさい」。
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