すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.歴史から応答へ


・モーセは出エジプトの救済の歴史の回顧から、その神の行為に対する民の応答=倫理へと説教を結ぶ。
−申命記4:1-2「イスラエルよ。今、私が教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう・・・私が命じる言葉に何一つ加えることも、減らすこともしてはならない。私が命じる通りにあなたたちの神、主の戒めを守りなさい」。
・私の語る戒めを守らなければ、バウル・ペオルのような滅びがあなた方に臨むであろう。あなたたちはこの教えを忠実に守りなさい。そうすれば、主はあなたたちを祝福される。
−申命記4:5-6「見よ、私が私の神、主から命じられたとおり、あなたたちに掟と法を教えたのは、あなたたちがこれから入って行って得る土地でそれを行うためである。あなたたちはそれを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の民にあなたたちの知恵と良識が示され、彼らがこれらすべての掟を聞くとき、『この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である』と言うであろう」。
・その掟とは主がホレブの山で示してくださった教え=律法である。
−申命記4:10-14「あなたがホレブであなたの神、主の御前に立った日、主は私に言われた。『民を私のもとに集めなさい。私の言葉を彼らに聞かせ、彼らが地上に生きる限り、私を畏れることを学び、またそれを子らに教えることができるようにしよう』。・・・主は契約を告げ示し、あなたたちが行うべきことを命じられた。それが十戒である。主はそれを二枚の石の板に書き記された。主はそのとき、あなたたちが渡って行って得ようとしている土地で行うべき掟と法をあなたたちに教えるように私に命じられた」。


2.偶像礼拝の禁止


・教えの中核は偶像礼拝の禁止だ。周りの民は太陽や月、偉人や権力者を拝んだ。これらは被造物に過ぎない。
−申命記4:15-19「主がホレブで火の中から語られた日、あなたたちは何の形も見なかった。堕落して、自分のためにいかなる形の像も造ってはならない。男や女の形も、地上のいかなる獣の形も、空を飛ぶ翼のあるいかなる鳥の形も、地上を這ういかなる動物の形も、地下の海に住むいかなる魚の形も。また目を上げて天を仰ぎ、太陽、月、星といった天の万象を見て、これらに惑わされ、ひれ伏し仕えてはならない」。
・神はあなたたちに嗣業の地をお与えになるが、あなた方が主を忘れ、偶像の神々を拝み始めたら、主はあなた方を滅ぼされる。被造物である偶像を拝むことは、創造主である神を汚すことだ。
−申命記4:25-26「あなたが子や孫をもうけ、その土地に慣れて堕落し、さまざまの形の像を造り、あなたの神、主が悪と見なされることを行い、御怒りを招くならば、私は今日、あなたたちに対して天と地を呼び出して証言させる。あなたたちは、ヨルダン川を渡って得るその土地から離されて速やかに滅び去り、そこに長く住むことは決してできない。必ず滅ぼされる」。
・事実、滅びは来た。この申命記はモーセが民に語った古い伝承=原申命記をもとに、国を滅ぼされてバビロンに囚われた祭司がまとめたものと言われる。著者はモーセの口を借りて、捕囚に苦しむ同胞に使信を送っている。
−申命記4:27-28「主はあなたたちを諸国の民の間に散らされ、主に追いやられて、国々で生き残る者はわずかにすぎないであろう。あなたたちはそこで、人間の手の業である、見ることも、聞くことも、食べることも、嗅ぐこともできない木や石の神々に仕えるであろう」。
・しかし、あなたを滅ぼしつくすのが主の御心ではない。あなたが悔い改めれば、主は再び聞いて下さる。著者は絶望の中にある捕囚民に励ましの使信を送っている(この箇所は500年後のエレミヤ29;12-14と同じだ)。
−申命記4:29-31「しかしあなたたちは、その所からあなたの神、主を尋ね求めねばならない。心を尽くし、魂を尽くして求めるならば、あなたは神に出会うであろう。これらすべてのことがあなたに臨む終わりの日、苦しみの時に、あなたはあなたの神、主のもとに立ち帰り、その声に聞き従う。あなたの神、主は憐れみ深い神であり、あなたを見捨てることも滅ぼすことも、あなたの先祖に誓われた契約を忘れられることもないからである」。
・裁かれ、捨てられた民が再び赦され、戻される。そのような憐れみを聞いたことがあるか。
−申命記4:33-35「火の中から語られる神の声を聞いて、なお生きている、あなたと同じような民があったであろうか。あるいは、あなたたちの神、主がエジプトにおいてあなたの目の前でなさったように、さまざまな試みとしるしと奇跡を行い、戦いと力ある御手と伸ばした御腕と大いなる恐るべき行為をもって、あえて一つの国民を他の国民の中から選び出し、御自身のものとされた神があったであろうか。あなたは、主こそ神であり、ほかに神はいないということを示され、知るに至った」
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