すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  民数記(完)  >  2004年12月15日祈祷会(民数記18章、祭司とレビ人の役割と報酬)

1.祭司の役割

・古代イスラエルは神政政治、神自らが統治される体制だった。そこにおいて、神の言葉を民に取り次ぎ、民の罪を神に執り成す祭司の役割は大きかった。民数記18章はその祭司としてアロンの家系が選ばれたことを記す。
−民数記18:1「主はアロンに言われた『あなたとあなたの子ら、ならびにあなたの父祖の家の者らは、共に聖所に関する罪責を負わねばならない。あなたとあなたの子らは、共に祭司職に関する罪責を負わねばならない』」。
・コラとその同調者は「何故、あなただけが祭司なのか。共同体全員が聖なる者ではないか」と主張して、アロンの祭司職を否定し、滅ぼされた。神は特定の者を選んで祭司とされる。それは神の選びである。
−民数記18:7「あなたとあなたと共にいるあなたの子らが祭司の務めを果たし、作業をせねばならない。私は祭司職を賜物としてあなたたちに与える。一般の人が近づけば、死刑に処せられる。」
・祭司は報酬として神殿の献納物の一部を与えられる。献納物を食べて祭司は生きる。これは永遠の塩の契約、変えられることの無い契約であるといわれる。
−民数記18:19「イスラエルの人々が主にささげる聖なる献納物はすべて、あなたとあなたと共にいる息子たち、娘たちに与える。これは不変の定めである。これは、主の御前にあって、あなたとあなたと共にいるあなたの子孫に対する永遠の塩の契約である」。
・何故、祭司は祭壇に捧げられた物を受取ることが出来るのか。それは彼らが嗣業の土地を持たない故である。祭司は資産的基盤は何も持たず、全く神の賜物と祝福に頼って生きる。神が養われる証を共同体に示す存在だ。
−民数記18:20「あなたはイスラエルの人々の土地のうちに嗣業の土地を持ってはならない。彼らの間にあなたの割り当てはない。私が、イスラエルの人々の中であなたの受けるべき割り当てであり、嗣業である」。


2.新約に置ける新しい祭司制度


・神殿で働く下級祭司であるレビ人も民が捧げるものの1/10を働きの報酬として受取る。彼らもまた土地を与えられず、奉納物に頼って生きる。
−民数記18:21「見よ、私は、イスラエルでささげられるすべての十分の一をレビの子らの嗣業として与える。これは、彼らが臨在の幕屋の作業をする報酬である」。
・現代における祭司である牧師は会衆から捧げられた1/10の献げ物で生活する。神からの食物に養われることを会衆の前に示すためだ。
−汽灰9:13-14「あなたがたは知らないのですか。神殿で働く人たちは神殿から下がる物を食べ、祭壇に仕える人たちは祭壇の供え物の分け前にあずかります。同じように、主は、福音を宣べ伝える人たちには福音によって生活の資を得るようにと、指示されました」。
・教会は会衆からの献金だけで支えられることが本来のあり方だ。だから、教会が収益事業(駐車場、不動産賃貸等)を行うのは好ましくなく、また牧師が他に職を持つのも本来的ではないと言えよう。
−マタイ6:33-34「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。」
・しかし、このような祭司職も濫用される時、神の懲罰を受ける。祭司もまた人間として貪る存在になりうる。
−汽汽爛┘2:12-17「エリの息子はならず者で、主を知ろうとしなかった。この祭司たちは、人々に対して次のように行った・・・人々が供え物の脂肪を燃やして煙にする前に、祭司の下働きがやって来て、いけにえをささげる人に言った『祭司様のために焼く肉をよこしなさい。祭司は煮た肉は受け取らない。生でなければならない』」。
・会衆は最善の物を捧げるように求められたが、最小の物しかささげようとしないであろう。
−マラキ1:8「あなたたちが目のつぶれた動物をいけにえとしてささげても、悪ではないのか。足が傷ついたり、病気である動物をささげても悪ではないのか。それを総督に献上してみよ。彼はあなたを喜び、受け入れるだろうかと万軍の主は言われる」。
・祭司制度は破れた。神は罪ある大祭司に代わって、罪のないキリストを大祭司とされたと新約聖書は記す。
−ヘブル7:26-28「聖であり、罪なく、汚れなく、罪人から離され、もろもろの天よりも高くされている大祭司こそ、私たちにとって必要な方なのです。この方は、ほかの大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のために毎日いけにえを献げる必要はありません。というのは、このいけにえはただ一度、御自身を献げることによって、成し遂げられたからです。律法は弱さを持った人間を大祭司に任命しますが、律法の後になされた誓いの御言葉は、永遠に完全な者とされておられる御子を大祭司としたのです」。
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