すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.不浄の排除

・民数記5章は、共同体から不浄を排除するための規程である。最初に排除されるのが、らい病者、漏出のあるもの、死体に触れて汚れたものである。これは伝染病等から共同体を守るための施策である。従って、快癒した者は共同体に戻ることが許された(レビ記14−15章)。
−民数記5:2-3「イスラエルの人々に命じて、重い皮膚病にかかっている者、漏出のある者、死体に触れて汚れた者をことごとく宿営の外に出しなさい。男女とも、必ず宿営から出しなさい。私がそのただ中に住んでいる宿営を汚してはならない。」
・二番目に排除されたのが「横領」等、隣人に対する財産侵害の罪である。罪が認められた場合は、盗んだ物を賠償すると同時に、20%の損害金を支払うことが求められた。
−民数記5:6-7「男であれ、女であれ、何か人が罪を犯すことによって、主を欺き、その人が責めを負うならば、犯した罪を告白し、完全に賠償し、それに五分の一を追加して損害を受けた人に支払う。」
・隣人に対する罪は、神に対する罪とされる。それ故、賠償すべき近親者がいない時は、祭司に払えと言われる。
−民数記5:8「その賠償を継ぐべき近親がいない場合、その賠償は主のものとなり、祭司が受け取る。このほかに、祭司はその人のために罪の贖いの儀式をする贖罪の雄羊を受け取る。」
・最後は共同体からの姦淫の排除である。姦淫は家族を壊し、ひいては共同体の秩序を壊す故に、姦淫を犯した者は石で殺して排除せよと言われた。
−レビ記20:10「人の妻と姦淫する者、隣人の妻と姦淫する者は姦淫した男も女も共に必ず死刑に処せられる。」
・ただ姦淫を犯したかどうかは立証が難しい。そのため、疑いがある場合は祭司の元に連れてきて、祭儀的審判を受けるように求められた。
−民数記5:12-15「ある人の妻が心迷い、夫を欺き、別の男と性的関係を持ったにもかかわらず、そのことが夫の目に触れず、露見せず、女が身を汚したことを目撃した証人もなく、捕らえられなくても、夫が嫉妬にかられて、事実身を汚した妻に疑いを抱くか、あるいは、妻が身を汚していないのに、夫が嫉妬にかられて、妻に疑いを抱くなら、夫は妻を祭司のところへ連れて行く。」
・祭司は疑いを持たれた女に対して、苦い水を飲むように求める。もし女が無実であれば女は何の身体的異常も示さないが、女が有罪であれば、彼女の子宮は破壊され、もう子が生めなくなる。
−民数記5:19-21「祭司は女に誓わせてこう言う。もし、お前が別の男と関係を持ったこともなく、また夫ある身でありながら、心迷い、身を汚したこともなかったなら、この苦い水の呪いを免れるであろう。しかし、もしお前が夫ある身でありながら、心迷い身を汚し、夫以外の男に体を許したならば、主がお前の腰を衰えさせ、お前の腹を膨れさせ、民の中で主がお前を呪いの誓いどおりになさるように。」


2.不浄規程と私たち

・病気等の不浄者は共同体から排除された。具体的には宿営の外に住むことを余儀なくされた。イエスはこの排除されている人々を聖別するために、宿営の外に行かれ、らい病人を癒し、長血をわずらう女に触れられた。
−マルコ1:40-43「重い皮膚病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて願い、『御心ならば、私を清くすることがおできになります』と言った。イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、『よろしい。清くなれ』と言われると、たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。」
・イエスがエルサレムの城門の外で十字架にかかられた行為の中に、人々は排除された人々への慰めを見た。だから、イエスの弟子たちは、これらの不浄とされた人たちと深くかかわるようになる。
−ヘブル13:12-13「イエスもまた、御自分の血で民を聖なる者とするために、門の外で苦難に遭われたのです。だから、私たちは、イエスが受けられた辱めを担い、宿営の外に出て、そのみもとに赴こうではありませんか。」
・姦淫の罪に問われた女をイエスは赦された。そのことによって、新しい命がそこに生まれた。
−ヨハネ8:11「私もあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」
・私たちは自分の体を購われたものとして清く保つことが求められる。しかし、体を汚した人をも排除しない。何故ならば、汚れた私たちをイエスが清めて下さったからだ。
−ローマ14:15「あなたの食べ物について兄弟が心を痛めるならば、あなたはもはや愛に従って歩んでいません。食べ物のことで兄弟を滅ぼしてはなりません。キリストはその兄弟のために死んでくださったのです。」
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