すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.人口調査



・民数記は物語的には出エジプト記に続き、以後の歴史はヨシュア記に語られる。
―出エジプト記:エジプトよりシナイへ(脱出と律法の付与、神の言葉を聞く)
―民数記   :シナイから約束の地へ(準備し、出発する)、また荒野へ
・民数記の構成は3部に分かれる。物語の主題は民の不信仰(神の力に対する不信)と神の懲らしめである。
―1〜9章:出発の準備、10〜19章:シナイから約束の地の入り口に、20〜36章:再び荒野へ(荒野での放浪)
・1章では約束の地に入るための人口調査、具体的には兵役登録が語られる。
―民数記1:2-3「イスラエルの人々の共同体全体の人口調査をしなさい。氏族ごとに、家系に従って、男子全員を一人一人点呼し、戸籍登録をしなさい。あなたとアロンは、イスラエルの中から兵役に就くことのできる二十歳以上の者を部隊に組んで登録しなさい。」
・登録に当たっては、12部族の長がモーセに協力した。イスラエルは12部族の部族連合体であった(ヤコブの12人の息子達がエジプトで養われて12部族にまでなる)。
―民数記1:4「部族ごとに一人ずつ出してあなたたちの助けをさせなさい。それは、家系の長でなければならない。」
・数えられた人数に従い、部族ごとに兵役の登録が為された。
―民数記1:16-19「以上が、共同体の召集者であり、父祖以来の部族の指導者で、イスラエルの部隊の長である。モーセとアロンはこれらの任命された人々を従え、第二の月の一日、共同体全体を召集し、二十歳以上の男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をした。モーセはこのように、主が命じられたとおり、シナイの荒れ野で彼らを登録した。」
・登録された成年男子の数は60万人であった。
―民数記1:45-46「イスラエルの人々のうち、家系に従って登録された者はすべて、イスラエルの中から兵役に就くことのできる二十歳以上の者であって、登録された者の総計は六十万三千五百五十人であった。」
・この人数に女性・子供を加えると200万人を超える。シナイの荒野を流浪できる集団の数は5千人〜6千人が限度と言われている。千(エレフ)を家族に読み替えると、ユダ族の場合は74家族、600人になり、この方法で集計すれば、総数5,700人となる。全てのイスラエル人が数えられているとの信仰的表象としての60万人であろう。



2.レビ族の役割


・レビ族は兵役に登録されず、数えられなかった。彼らの役割は戦闘ではなく、幕屋での奉仕であった。
―民数記1:47-50「レビ人は、父祖以来の部族に従って彼らと共に登録されることはなかった。主がモーセにこう仰せになったからである。『レビ族のみは、イスラエルの人々と共に登録したり、その人口調査をしたりしてはならない。むしろ、レビ人には掟の幕屋、その祭具および他の付属品にかかわる任務を与え、幕屋とすべての祭具の運搬と管理をさせ、幕屋の周囲に宿営させなさい』」。
・イスラエルは神の主権確立のために戦う教会である。彼らは神秘的な一致のために、この世から隠遁する修道院的共同体ではない。それはこの世に流れ入る泉の源であり、地上に神の国を建てるための戦闘的集団である。それは旧約だけではなく、新約をも貫く思想である。
―出エジプト記19:5-6「今、もし私の声に聞き従い、私の契約を守るならば、あなたたちはすべての民の間にあって、私の宝となる。世界はすべて私のものである。あなたたちは、私にとって、祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である。」
―汽撻謄2:9「あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。」
・レビ人が忠実に幕屋を守る時、他の人々は死に至らなかった。同じように、キリスト者が神から与えられた福音の真理の番人として忠実であれば、世の人々も生きる。それが地の塩、世の光としてのキリスト者の役割だ。
―マタイ5:13-16「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。あなたがたは世の光である。・・・そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」
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