すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.レビ記のまとめ

・レビ記はモーセ以降の法典を収集し、まとめたものである。最終的な編集は、バビロン捕囚以降であり、国の滅亡という事態が神の法を守らなかったゆえに生じたとの悔い改めに立つ。レビ記26章はレビ記のまとめであり、今後の共同体再建の礎として、神の法典をもう一度読み直そうとの信仰の上に書かれている。


2.神の法を守る者への祝福(26:3-13)


・神の掟に従うならば、主は祝福を与えられる。最大の祝福は豊かな収穫であり、それは雨を降らせることによって与えられる。パレスチナでは夏は雨が降らず、秋の雨(10-11月)、春の雨(3-4月)が十分に降らなければ、旱魃になる。
―レビ記26:3-4「あなたたちが私の掟に従って歩み、私の戒めを忠実に守るならば、私は時季に応じて雨を与える。それによって大地は作物をみのらせ、野の木は実をみのらせる。」(穀物の収穫=5月、ぶどうの収穫8月、種蒔き10月)。
・二番目の祝福は平和である。大国の狭間にあるパレスチナは常に他国の侵略に悩まされた。
―レビ記26:6「私は国に平安を与え、あなたたちは脅かされることなく安眠することができる。私はまた、猛獣を国から一掃し、剣が国を荒廃させることはない。」
・豊作と平和がもたらすものは、国の繁栄、子孫の増加である。
―レビ記26:9「私はあなたたちを顧み、あなたたちに子を生ませ、その数を増し、あなたたちと私の契約を立てる。」

3.神の法を守らない者への呪い(26:14-39)

・この呪いの中に、カナン定着以降のイスラエルの罪が覚えられている。
―レビ記 26:14-16「私の言葉を聞かず、これらすべての戒めを守らず、私の掟を捨て、私の法を捨て、何一つ私の戒めに従わず、私の契約を破るならば、私は必ずあなたたちにこうする。すなわち、あなたたちの上に恐怖を臨ませ、肺病、失明や衰弱をもたらす熱病にかからせる。あなたたちは種を蒔いてもむなしい。敵がそれを食べ尽くす。」
・罰は悔い改めを促すために与えられる。罰にも関わらず、悔い改めない場合は、罰は加重される。その加重の罰は飢饉として現れる。天は雨をもたらさず、地は乾いて作物を育てない。
―レビ記26:18-19「このような目に遭ってもまだ、私の言葉を聞かないならば、あなたたちの罪に七倍の罰を加えて懲らしめる。私はあなたたちの誇りとする力を砕き、天を鉄のようにし、地を赤銅のようにする。」
・悔い改めない限り、不幸と災いは続く。バビロン侵攻による国の滅亡である。
―レビ記26:23-25「それでも、まだ私の懲らしめが分からず、反抗するならば、私もまた、あなたたちに立ち向かい、あなたたちの罪に七倍の災いをくだす。私は、契約違反の罰として戦争を引き起こし、あなたたちが町に引き揚げるなら、あなたたちの間に疫病をはやらせ、あなたたちはついに敵の手に渡される。」
・バビロン軍が責め囲んだエルサレムでは、人々は子供の肉さえ食べた(エレミヤ19:9)。
―レビ記26:27-29「それでも、まだ私の言葉を聞かず、反抗するならば、私は激しい怒りをもって立ち向かい、あなたたちの罪に七倍の懲らしめを加える。あなたたちは自分の息子や娘の肉を食べるようになる。」
・戦いに敗れた人々は、異国の地に、捕囚として連れ行かれた。
―レビ記26:31-33「私はあなたたちの町々を廃虚とし、聖所を荒らし、あなたたちがそこでささげる宥めの香りを受け入れない。・・・私はあなたたちを異国に追い散らす。・・・あなたたちの国は荒れ果て、町々は廃虚と化す。」


4.悔い改めによる祝福の回復(26:40-46)


・懲らしめは悔い改めを促す神の鞭であり、悔い改めれば、恵みの回復が約束される。
―レビ記26:40-42「もし彼らが自分と自分の先祖の罪、すなわち、私を欺いて、反抗した罪を告白するならば、たとえ私が彼らに立ち向かい、敵の国に連れ去っても、もし、彼らのかたくなな心が打ち砕かれ、罪の罰を心から受け入れるならば、そのとき、私はヤコブとの私の契約、イサクとの私の契約、更にはアブラハムとの私の契約を思い起こし、かの土地を思い起こす。」
・偶像の神は災いや不幸から人を守ると約束するが、その約束は空しい。主なる神は罪を犯した者に罰を与えるが、悔い改めれば赦される。滅ぼし尽くさない神、残りのものを残される神を信ぜよ。
―レビ記26:43-44「彼らは私の法を捨て、私の掟を退けたから、罪の罰を心から受け入れねばならない。それにもかかわらず、彼らが敵の国にいる間も、私は彼らを捨てず、退けず、彼らを滅ぼし尽くさず、彼らと結んだ私の契約を破らない。私は彼らの神、主だからである。」
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