すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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1.出産の汚れ

・出産した時、産婦は、40日間は汚れているとされた。
−レビ記12:2-4「妊娠して男児を出産したとき、産婦は月経による汚れの日数と同じ七日間汚れている。・・・産婦は出血の汚れが清まるのに必要な三十三日の間、家にとどまる。その清めの期間が完了するまでは、聖なる物に触れたり、聖所にもうでたりしてはならない。」
・直接的には、出産に伴う出血が不浄とされた。生理の血も汚れとされた。
−レビ記15:19-20「女性の生理が始まったならば、七日間は月経期間であり、この期間に彼女に触れた人はすべて夕方まで汚れている。生理期間中の女性が使った寝床や腰掛けはすべて汚れる。」
・宗教的には、人間は胎内にいるときから罪人であり、出産はその罪が表に出る行為とみなされた。創世記によれば、エバが罪を犯したために、出産が苦しみとなった。
−創世記3:16「神は女に向かって言われた。『お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め、彼はお前を支配する。』」
・人は生まれる前から罪人である(原罪)という考え方が、聖書の基本である。
−詩篇51:7「私は咎のうちに産み落とされ、母が私を身ごもったときも、私は罪のうちにあったのです。」
・しかし、実際には、この規定は出産した産婦に対するいたわりの規定であり、産婦の健康の回復に役立った。全ての戒めは、人間を縛るためではなく、長く命を保つことが出来るように与えられている。肉食を控えるようにとの規定も、それが健康を害するからである。
−創世記1:29-30「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」
・汚れの期間は40日間である。ノアの洪水の時も、40日間、雨が降り続いた。イスラエルの荒野の旅も40年であった。40とは聖別のための試練の期間である。


2.汚れからの清め


・汚れの期間が終われば、献げ物をして身を清める。
−レビ記12:6-7「男児もしくは女児を出産した産婦の清めの期間が完了したならば、産婦は一歳の雄羊一匹を焼き尽くす献げ物とし、家鳩または山鳩一羽を贖罪の献げ物として臨在の幕屋の入り口に携えて行き、祭司に渡す。祭司がそれを主の御前にささげて、産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は出血の汚れから清められる。」
・犠牲の供え物として子羊の血を流すことにより、罪は清められる。福音書記者達はイエスの中に、この犠牲の子羊を見ていた。
−ヨハネ「ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。『見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。』」
・貧しくて、羊を買えない者は山鳩でも良いとされている。
−レビ記12:8 「産婦が貧しくて小羊に手が届かない場合は、二羽の山鳩または二羽の家鳩を携えて行き、一羽を焼き尽くす献げ物とし、もう一羽を贖罪の献げ物とする。祭司が産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は清められる。」
・イエスの母マリアがイエス出産の時に捧げたのは家鳩であった。イエスは子羊も買えない様な貧窮の家に生まれられた。
−ルカ2:22-24「モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。それは主の律法に、『初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される』と書いてあるからである。また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。」
・神の子が犠牲の羊も購えないような家に生まれ、自らを犠牲の羊として捧げられた。ここにキリストの十字架の意味がある。
−競灰螢鵐8:9「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。」
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